コミュニケーション上手な秘訣 病棟のスーパー明るいなおばあちゃん

2017年10月26日メルマガにて配信


こんばんは。

アクアとおんの石川美樹です。

 

早いもので、

救急車で運ばれてから丸1ヶ月が経ってしまいました。

 

皆様にはご心配をおかけしていますが、

おかげさまで、

31日で完全退院となります!!

 

まだ、軽く麻痺が残っていますので、

当分の間は,

青山のカウンセリングルームでのセッションは、

朝夜のラッシュを避けての予約となり、

回数も減らしての営業となりますが、

徐々に、慣らしていきますのて、

引き続き、よろしくお願い致します。

 

 

さて、現在私は、

回復期リハビリテーション棟というところに移り、

リハビリ訓練中心の1日となっています。

 

この病棟には30名ほどおり、

老若男女、様々な方がおられるのですが、

 

その中に、身長140cmくらいの、

いつもニコニコして、

満面の笑顔でいろんな人に積極的に話しかけている、

杖をついたおばあちゃがいるのです。

 

足を手術され、このリハビリ病棟に

入院されているとのことですが、

 

彼女は少しでも顔見知りになると、

積極的に、

 

 

「お名前を聞かせてもらってもいい??」

 

 

と、名前を聞いてくれるんです。

 

そして覚えた名前をすぐ使って、

 

「石川さん、私は渡邊です。よろしくお願いします」

「石川さん、今日は天気で良かったですね」

「石川さん、いつもニコニコしてて私も気持ちがいいわ」

 

など、このように、

積極的に名前を呼びながら会話をしてくれるのです。

 

 

これがとっても気持ちいいんです!!!!!

 

 

この名前を呼ぶという行為ですが,

私もコミュニケーション講座や、

共感力を高める講座で、

【名前を呼ぶ魔法】として、

コミュニケーションを円滑にするための

重要なポイントとして、学んでいただいているのですが、

 

とっても簡単なのに、

す〜っと相手の懐に入ることができ、

相手との距離が近くなる、

魔法のコミュニケーションツールとしてお教えしているのです。

 

 

なぜ、コミュニケーションが円滑になるのか?

 

 

【名前を呼ばれること】

 

それは、

 

「私は、あなたの存在を認めていますよ」

 

 

ということだったり、

 

「あなたは私にとって、特別な存在ですよ」

 

 

と、相手に伝えてあげる行為なんですね。

 

 

 

それを受けた

名前を呼ばれた側は、

 

 

存在を認められ、

特別な存在だと思ってもらえるのですから、

こんな嬉しいことはないですよね。

 

 

「この人にだったら、

 心を開いてもいいかな」

 

と思うことでしょうし,

名前を呼んでくれた相手のことを、

とても好意的に感じることと思います。

 

 

ただ単に、

テーブルにあるお醤油をとってもらいたいときでも、

 

「そこのお醤油をとってくれませんか?」

 

と言うより、

 

「石川さん、そのお醤油をとってくれませんか?」

 

と、名前を呼ばれた後に

お願いされる場合とどうでしょう?

 

 

ただ「おはようございます」と言われた時より、

 

「石川さん。おはようございます」

 

と言われた時の方が、

印象がいいですよね。

たかが、お醤油をとってほしいと頼まれているだけなのに、

その人のために、

何か役に立ってあげたいなと思いませんか?

 

 

病棟のいつも明るいおばあちゃんが、

コミュニケーション上手な秘訣は、

 

【積極的に相手の名前を呼んであげること】

 

だったのです。

とっても気持ちいいですよ。

 

 

しかし、こんなに明るいおばあちゃんでも、

死のうと思っていた時期があるのだそうです。

 

数年前に1人暮らしになってしまい、

しかも足を患い気落ちしてしまい、

もう死んでもいいやと、

1週間食事を取らなかったそうです。

 

そんな時、突然電話が鳴り、

最後だからと思って電話に出てみると、

電話の相手が、

おばあちゃんの声に元気ないと不審に思い、

すっ飛んできてくれたそうです。

 

「その時は、1週間入院したんだけど、

 でも、だから今、

 こうやって元気でいられるのね〜。

 

 石川さん〜 そうなのよぉ〜」と、

 

そして、また、名前を呼びながら、

また明るく笑いながら話を続けてくれるのでした。

 

 

このコミュニケーション上手なおばあちゃん。

 

積極的に名前を聞いて、

どんどん名前を呼んでいますが、

時には間違えたりするんです。

 

でもそんな時は、

あっはっは〜〜って笑って、

ごめんなさい。今度は間違えないわ〜って

また明るく笑って、

次からは本当に間違えないの。

 

 

こんな、スーパー明るいおばあちゃんがいる

リハビリ病棟ですが、

 

皆、病気でリハビリ中の身体です。

本当は皆、心の奥で、

 

「自分の体は動くようになるのか?」と

 

不安を抱えているのですが、

 

このおばあちゃんの笑いと、

名前を積極的に呼んでくれている行為で、

自分は病人ではなく、

1人の個人としての存在が認められ、

救われる思いでいるのです!!!!

 

おばあちゃん。とっても感謝です。

 

 

皆さんも、

 

積極的に相手の名前を呼んであげてくださいね。

ただ、それだけで、

相手のために、愛を送ることができ、

その愛が必ず自分にも帰ってくるんです。

 

とっても小さいことかもしれませんが、

それが魔法の言葉になることでしょう。

 

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