2019年10月14日メルマガにて配信
こんばんは。
アクアとおんの石川美樹です。
まずは台風19号で被害に遭われた方へのお見舞いを申し上げます。
わが街も台風の中心付近が通り過ぎましたが、
ちょっとした風向きなのでしょう。
大きな被害もなく無事でした。
しかし、その風向きが違って居たら、、、と思うとぞっとします。
年々被害が大きくなり、
人間が変えてしまった自然環境がその一因となると、
これから私たちは何ができるのか?
もっと、本気に考えなくてはと思っています。
さて本日のメルマガは、
居場所がないと感じてしまう
というタイトルでお届けしようと思います。
なぜだろう?
家族と一緒の時でも、
居場所がないと感じてしまう。
なぜだろう?
職場でも、同僚や関わる人はたくさんいるのに、
私の居場所はないと感じてしまう。
なぜだろう?
一緒に学んでいる仲間がいるのに、
私、ここに居ていいのかな?と
わたしの居場所はここにもないのかなと感じてしまう。
この居場所がないという、
不安とも、辛さとも、苦しさとも少し違う、
ちょっと孤独感に似たこの感覚、、、、。
「わたし」が、
ここに居ていいんだ!と安心して落ち着ける場所がない感覚。
この居場所がないという感覚を持っている方は、
過去に、特に幼少期の心の傷が、
意識しているものであれ、無意識の中にしまわれているものであれ、
その記憶と繋がっていることが多いのです。
クライアントAさん(男性50代)のお話しです。
Aさんはものごごろついた頃から今まで、
ずっとこの居場所がない感を持っているとおっしゃいます。
Aさんの両親は少し古い時代の価値観を持っており、
長男が一番大切、長男を優遇するのは当たり前としていたと言います。
「次男なんて、本当はな、寺の小僧として家から出されるんだぞ。お前、嫌なら寺の小僧になるか?」
とよく言われてました。
家族としては価値がないとばかりに蔑まれ、母からは躾と称してよく殴られてました。
それでも認められたくて居場所が欲しくて、
兄よりできるのが勉強だったので頑張るんですけど、
いくら勉強でいい成績をとっても、また、
「次男なんて寺の小僧なんだから、勉強でいい点を取っても意味がない」
と言わるだけでした。
幼少期の記憶を手繰り寄せるように話すAさん。
そして、その頃から一切、親に期待することをやめたと言います。
この家にはわたしの居場所なんてない。期待するだけ無駄。
ある時から親に相談するということは全くせず、
全て自分で決めてやっていました。
家にいても、ずっと部屋にこもって勉強ばかりしていました。
あ、私、この頃から居場所がない感覚を持っていたんですね。
このように過去の心の傷と、
居場所がない感覚が繋がっていることを思い出したのです。
では次に、Bさん(女性40代)のお話もシェアしましょう。
Bさんは小さい頃から好奇心が旺盛で、
やんちゃでいたずら好きだったと言います。
母とはよく取っ組み合いの喧嘩になっていました。
そんな時は必ず、
家から出され玄関に鍵をかけられ、1時間くらいは家に入れてもらえなかったのです。
泣いて泣いて、
今度こそ絶対に捨てられるんじゃないかと思ってました。
家に入れてもらってからも、母は目線を合わせず、
「こんなわがままを言う子は、うちの子じゃない」
と、、、、、。
悲しくて、、悔しくて、、、。
5つ下の弟はまだ赤ちゃんだから仕方ないと思うんですけど、
母はずっと弟のことばかり。
親戚も、弟は親戚中で初めての男の子だったので、
みんな弟ばかり、、、可愛い、可愛いって、、、。
みんな私のこと見てないの。
あ、いろんなこと思い出したわ。
Bさんはヨガのインストラクターを目指し養成講座に通っています。
仲間と一緒に学んでいきたい。
そして一緒に卒業したいと思えば思うほど、
私はここに居ていいのか?と苦しくなるとおっしゃいます。
私が私らしくいればいるほど、先生からは,
「はぁ、、、これ前に教えたよね、、、」
と呆れた声が気になり、仲間からは、
「Bさんって個性的よね」
の言葉が褒め言葉に聞こえず心に刺さるんです。
あ、、、私、ここでも居場所がないんだ、、、、。
このように、
小さい頃の心の傷が、
大人の行動に影響を与えてしまうことを
【インナーチャイルド】と言います。
インナーチャイルドという言葉は、
心理学用語ではなく、
スピリチュアルとかヒーリングの業界で使われている言葉です。
そのインナーチャイルドを、
私は、心理学の中でも認知の側面から扱います。`
小さい頃の心の傷の記憶から、
【今のあたが】世界をどのように見てしまっているか?
心のブレーキをかける心のメガネに着目し、
改善させていく手法を使います。
さて、心のブレーキと心のメガネに気づき、ブレーキ解除した後の、
Aさんはどうなったでしょうか?
その不安がぐるぐると頭を巡って頭から離れなくなります。
そのうち、深い沼に沈められるようにパニックになっていました。
しかし、それが不思議なんですよ。
癖でつい、考えても仕方の無い不安がぐるぐるとなるのですが、
それがす〜っと去ってくれたり、切り替えることができたり、
「まっ、いいか」
とも、思えるようになったのです。
心療内科の先生(※)も、
これなら薬を徐々に減らしていけるね〜と、
私も妻ももびっくりするくらいの変化です。
居場所がないという感覚も、
あ、そんなこと私言ってましたね。笑
私が私の居場所をきちんと肯定できていなかっただけなのでしょう!!
( ※Aさんは、心療内科の先生の了解をいただいてこちらのセッションを受けています)
そしてBさんはどう変化したのでしょうか?
言葉で説明するのが難しいのですが、
居場所が「ない」のではなく、
居場所が「離れていた」のが、近くに戻ってきて、
「ここに居ていいんだ!!」
と、しっかり腑に落ち、その感覚を信じることができるようになりました。
私、みんなが居場所を用意してくれていたことに気づいたんです。
私の不安は、
わたしが「ここに居たい」と思う居場所に居ても、
その後に取り上げられるんじゃないか?
取り上げられたらどうしよう??
取り上げられるなんて、もうこれ以上打ちのめされたくない。
このように、居場所がないといより、
【失うこと】の方をずっと怖がっていんだと気づきました。
だから、みんなが用意してくれていたのに、
それを信じることができなかった、、、、。
いかがでした?
【居場所がない】という、
不安とも、辛さとも、苦しさとも少し違う、
ちょっと孤独感に似たこの感覚、、、、。
Aさんも、Bさんも、
この居場所がない感覚から、霧がすっきりと晴れたように、
「わたしは、ここに居ていいんだ!」
と、自分自身に自信を持つことができ、
その場に安心して落ち着けるようになったのでした。
Aさん、Bさん、
体験談のシェアを了解していただきありがとうございました。
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