2020年6月11日メルマガにて配信
こんばんは。
アクアとおんの石川美樹です。
緊急事態宣言が解除になったものの
まだ予断は許せない状況ですね。
ただマスクは暑い、、、、汗
酸欠にならないよう、状況をみてマスクを外し深呼吸することが大切ですね。
さて、本日のメルマガは、
【こころのトラウマ トイレの失敗の記憶】
というタイトルでお届けしようと思います。
トイレの失敗の記憶、、、、。
私自身の記憶で言えば、おねしょをしたパンツを怒られないように隠していたことや、幼稚園の時、便器にまたがったものの(私たちの時代は和式しかない)タイツがなかなか脱げなく我慢できずに漏らしてしまった記憶などがあります。どれも「怒られるのを避けるため」に、隠したり、言わない選択をしていました。でも結局怒られるんですけどね。
しかし、それがトラウマになっているかと言えば、確かに母のカミナリのような罵声は怖かったけど、幼少期の恥ずかしい思い出の一つとなっているだけです。こころの中できんちと言い訳(いい意味で)ができているのです。「だって、誰にでもある幼少期の失敗だしね」と、、、、。
しかし、もしこれが小学校〜思春期の記憶だったどうでしょう?
私は53歳ですが、私たちの小学生〜中学、高校生時代は、男子はトイレの個室に入って大便をすることが、かっこ悪い、汚い、非常に恥ずかしいこととしていじめの対象にもなっていました。ですから、男子は極限まで大の方をガンマしてしまい、思春期でトイレの失敗をしてしまった経験をお持ちの方が少なからずいらっしゃいます。
その失敗が原因で虐められた方、いじめには合わないけど、同級生が陰でこそこそ話している場面にでくわしたり、反対に「人生にとってこんなこと大したことじゃないよ」と気を遣ってくれる友達や先生を前に、余計に自分の失敗が惨めになったり、思春期になって失敗してしまう息子に絶句し言葉に詰まる親の顔が忘れられないという方もいらっしゃいました。
また、実際の失敗ではなく、トイレにまつわるいじめや嫌がらせの経験を持つ方も多く、個室に入っていたら出られないように外から鍵をかけられたとか、個室に入っているのを見つかったら、バイ菌扱いにされた方もいらっしゃいます。
「自分に自信がない」
「過度に緊張しすぎてしまう」
「大事な仕事だと失敗するのではと不安になる」
このような悩みをお持ちで自分を変えたいと来所する男性の方の心を深く掘り下げていくと、自信のなさ、過度の緊張、失敗の不安は、実はトイレの失敗から作られたセルフイメージの低さが原因となっている方が意外と多くいらっしゃることに私自身が驚かされます。
男性の場合、惨めさなどもあり、このようなトラウマを親や友達に話しをしてカタルシス効果(不安や緊張の原因となっている感情などを言語化して解放させること)を得ることせず、ずっとこころの奥深くに隠したままになっています。
カウンセリングにいらっしゃる時は、失敗のトラウマを解消するための理由ではありませんので、まさかその記憶が今につながっているとは全く思わず、セラピストと信頼関係ができた後、また、心を深くみていく過程で、トイレの失敗を話す流れになり、
「そっか、そのトイレの失敗の記憶と今の悩みがつながっているんだ、、、。話さなくてもいい体験かと思っていたけど、そっか、、、そこか、、、」
と、妙に腑に落ちるようです。
このように、思春期にトイレの失敗を経験されトラウマになっている方は、
「大きくなってから失敗したのは自分だけだ、、、。」
と思いがちですが、実は、意外と多いのです。ですからそのような方は、まずは「多いんだ」ということを知っておいて欲しいのです。
もちろん、深いトラウマはカウンセリングなどが必要なこともありますが、まずは、
「意外と多いんだ」
ということを知るだけでも、心が軽くなることでしょう。
まずは「知ること」の大切さ。「知ること」だけでも問題が深くなければ、このプロセスが解決につながることがあります。
そしてその後改めて、「今の自分の問題を解決するため、過去のこころの傷も含めプロの手を借りたい!」と思う方は、私が開催している「こころの仕組みワークショップ」や「体験個人セッション」などで、少しだけ、進んでみるのもいいかれしれませんね。
今回は【こころのトラウマ トイレの失敗の記憶】というタイトルでお届けしました。いかがでしたか?
また次回の記事もよろしくお願いします。