自分を好きになるってナルシスト?

2021年9月2日 メルマガより

こんばんは。
アクアとおんの石川美樹です。

暦が9月になった途端、急に涼しくなり本日は10月中旬並みとのこと。汗
寒暖の差が激しい季節ですが、秋の味覚を楽しめる季節になったということでしょう!

 

さて、本日は、

自分を好きになるってナルシスト?

というタイトルでお届けしようと思います。

生きづらい人生や不器用な人生から脱却するため、「自分を好きになる」「自分を愛する」ことは本当に大切なことです。
ですから、そうできるようになるために多くの書籍が書かれ、さまざまなワークが存在しています。

しかし、

「頭では分かっているんですけど、それがなかなかできないんですよ、、、涙」と、

難しく思っている方も多く、あなたもそのお一人なのではないでしょうか?

 

では、なぜできないのでしょう??

それには、その人それぞれの理由があり、

・自分を好きになるなんて教えてもらっていないから
・愛された経験がないから
・ダメなところがたくさんあるから
・好きになると、私、何をしでかすかわからないから
・正解がわからないから
・etc

など、本当にたくさんの理由があります。
そしてその本当の理由は、意識できない《無意識》に隠れていることが多いのです。


今日は、そのできない理由の一つとして、

好きになること、イコール《ナルシスト》

と思ってしまい、そのイメージが不快を引き起こし、好きになれない、というか【やりたくない】と心がブレーキをかけているケースをご紹介しましょう。


 自尊心が低いところを改善したいと来所されたKさん(女性 40代)は、夫と比べては自分のダメなところを探し、ママ友達と比べてはやっぱりダメだと悲しくなり、妹と比べては私は好かれていないと落ち込み、ご近所さんと比べては孤独を感じ、本当は幸せなはずなのにそれを感じることができないと嘆いていました。

 「ご自身の好きなところとどんなところですか?」とお聞きしても、

私なんて全くない0(ゼロ)です。


と言っていたので、「0.00000000001くらいは?」とお聞きすると、

それくらいなら、周りに気を配れるところかな、、、。


と少し認めることができますが、すぐ、やっぱり全否定をしてしまう。そんな方でした。

彼女に、「自分を好きになる」「自分を愛する」ことが、Kさんが求めている幸せにつながる近道なのだとお伝えすると、

先生、自分を好きになるとか愛することって、ナルシストみたいじゃないですか? 「私を見て! 私を見て!」って、ちょっとイメージ悪いんです。


とおっしゃったのです。
もしかして、、、と、Kさんの過去を伺ってみると、彼女は下記の記憶を思い出したのです。

 私、中学2年生までは今でいうキラキラ女子で比較的自由に過ごしていたのです。そんな私に母はいつも呆れ顔で「そのうち痛い目に合うよ」と言っていました。母の我慢の人生とは全く違ったのでしょう。しかしその時は、その言葉をそれほど気にせず聞き流していました。

 しかし中2で東京へ引っ越し、初めてのテストでクラスで一番を取った時のことです。先生がみんなの前で褒めてくれたので、「頑張った自分を褒めたいです!」とコメントしたら、それが目立ちすぎたのか、クラスメートから「ふん、Kさんってナルシストよね〜。頭がいいからってさ、私たちを馬鹿にしてるんでしょ」と言われてしまい、転校早々に仲間外れにされたんです。母親からは「ほら、だから言ったじゃない。いつか痛い目に合うって言ったでしょ」と追い打ちをかけられ、今思えばそこから、自分はダメなんだと目立たないようにしていったのです。 

さて、記憶から、Kさんの無意識では何が起こっていたのでしょう??

過去の傷ついた記憶と感情に母の言葉が重なり、無意識が、

「自分を好きになる」?
「自分を愛する」?

そんなことすると、

「ほら、ナルシストになるよ」
「ほら、痛い目に合うよ」

と、自分自身に思いっきりブレーキをかけ、また、何か失敗をすると、

「だから言ったじゃない」と、

過去の母親の言葉を、自分の言葉として自分自身へ叱責していたことがわかったのです。


この気づきの後、個人セッションで、

《自分を好きになる》《自分を愛すること》= ナルシストになって嫌われる

という認知の歪みからできた心のブレーキと、

《自分を好きになってらならない》などの禁止の歪みを解除していきました。


解除後のKさんのコメントです。

不思議ですよね。先生のこのカウンセリング! 

嫌な自分もいるんですけど、その不快感が大きく変化してきました。例えると、今までは嫌いなゴーヤをみると吐き気がするので全く食べなかったんですけど、今は、嫌いなんだけど栄養価が高いならと、ひと切れくらいは食べてもいいかな〜って気軽に思え、そして食べてやっぱり「ぎゃー苦い、やっぱり嫌い」って失敗しても笑って言える。自分の嫌なところが笑えるんです。変な例えですが、とてもこころが楽で、こころがマシュマロみたいです。あっ、食べ物の例えが多いですね。

嫌な方より、自分が自分らしくある心地いい自分の方が好き! だからそっちに触れてるいる時間が長くなっています。

えっ、夫に対してどう思うかって?
自分ってダメだなって思うこともありますが、夫の言い方がきついことも原因なので、そこを変えて欲しいなぁとキチンと伝えることができました。ママ友の方も、嫌だなって思うボスママのことを、実は多くの人が嫌だって思ってたことが分かりホッとしています。怖がらず自分の気持ちなどを話せるようになっていますね!

それまでのカウンセリングでは眉間にシワを寄せて力を込めて吐き出していた彼女から笑顔が戻り、心地よい自分でいることができるようになっていったのです。


いかがでしたか?
このように、「自分を好きになる」「自分を愛する」ことが難しいと感じてしまう方は、過去の心の痛みから、今の自分自身に心のブレーキをかけているのかもしれませんね。


Kさん、メルマガ掲載の了解をいただきありがとうございました。

本日は【自分を好きになるってナルシスト?】というタイトルでお届けしました。
また次回もお楽しみに。

Youtube版、上手な幸せのつかみ方もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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