「誰からも必要とされない」
このような思いを持っている方は、
孤独になったり、
存在価値がなくなったり、
世の中に役に立っていない自分を責めたりと、
心が苦しくなり
「生きている価値はあるのだろうか?」
と悩んでいらっしゃるのではないでしょうか?
今日のコラムでは、
このような悩みをお持ちのあなたのために、
ある女性のとある気付きのお話をシェアしたいと思います。
その気付きによって、
誰からも必要とされない思いや孤独感から解放され、
今をいきいきと生きている。
そんな女性のお話です。
Aさん。35歳。
20代前半で結婚。しかし長男が1歳の頃に離婚。
実家に戻ったものの、
出戻りと両親に言われ、実家なのに肩身の狭い生活を送ります。
パートで働き始めるけれど完璧主義なところがあるので、
仕事の仕方が細かくなりすぎ、
確認作業が多くどうしても作業が遅くなってしまう。
効率優先の職場だったため、
パート先で先輩や上司からいじめの対象となってしまうのです。
転職してもその状況は同じ。
やはりいじめにあってしまうのです、、、、、、。
事務用品棚がごちゃごちゃだったので、
取りやすいように整理しただけで、
「余計なことはするんじゃない!」
は、反対に怒られる始末。
「私、、、、、
どこからも、誰からも必要とされてないんです」
A子さんは、私と会った時、
開口一番にこのようにおっしゃっていました。
この「誰からも必要とされていない」という思い。
そして孤独感。
思い切って友達に相談したとしましょう。
「そんなことないよ!!
みんな必要としているよ。
あなたの、お母さんでしょ、
あなたの娘さんでしょ、
友達だって私以外にも数人はいるでしょ。
仕事だってクビにしないで雇ってくれている訳だし、
目線を帰ればいいのよ!!
そうそう。プラス思考よ!
まわりに感謝するの」
と、アドバイスされたり、
自分を見つめる心の本を紹介してくれたり、
相談した子が一生懸命励ましてくれるのは分かるのですが、
「友達が言ってくれていることは、
う〜〜ん。そうなのかな???
でもね。頭で分かろうとしようとしてみるんだけど、
心の奥に入っていかないし腑に落ちない」
だって
私は、、、本当にそう思ってしまってるんですから。
多分このようなやりとりになってしまうと思うんですね。
頭ではそう思ってみようとしても
誰からも必要とされない思いは、
A子さんにとっては拭いようのない事実なんです。
自分に、目が2つあって鼻がひとつと同じように
疑いのない真実なのです。
そうなんです。
誰がなんと言おうと、
あなたの中で「誰からも必要とされていない」と
リアルに感じてしまっているなら、
それがあなたの中では正解。
しかし、お友達の「そんなことないよ」も、
お友達の中でそれをリアルに感じているならば、
それも正解。
どちらも正解なのです。
しかし、その正解だと思えるそれぞれのリアルな世界を、
楽しんでいればいいのですが、
好きじゃないから苦しんでいるのですよね??
そうだとすると、
リアルだと思っているあなたの世界を、
「もしかして、この世界は、私の中だけの正解で、
もしかしたら、みんなは違う世界を見ているの?」
と、一度 疑ってみる必要 があります。
マトリックスという映画を見たことがありますか?
キアヌリーブス扮する主人公は、
実は脳に電極をさされたままベットに寝かされ、
仮想現実をリアルに生きていたんです。
あるとき、実はリアルだと思っていたこの世界が現実ではないと知り、
このまま仮想現実で生きるか、
現実の世界で目覚めるかの選択を迫られ、
日常の違和感に悩まされていた主人公は,
現実の世界で目覚める事を選択する。
というお話しです。
最近の認知科学などでは、
「私達は目や耳のような感覚器を通して得られた
下界の情報を忠実に現すのではなく、
頭の中で意味を抽出したり、体制化したり、
頭の中て保存されているものとを再構築して、
自分の世界としてアウトプットしている」
と言われていますので、
あなたの世界も、
マトリックスの映画ほどではないかもしれませんが、
一度疑ってみる必要があるのかもしれません。
簡単に説明しますと、
あなたは青色のレンズが入ったメガネをしていますが、
そのメガネをしていることに気付いていない状態です。
レンズが青色ですから、
あなたには、この世界は青っぽく見えています。
もし他の人がそのメガネをかけていなかったり、
また、別の色レンズのメガネをかけていたら、
他の人には青色ではなく、別な色の世界に見えますよね。
しかしあなたには、
誰になんと言われようと世界は青くしか見えない。
青いメガネが心地よく
近眼の人がよく見えるメガネを掛けるのと同じように
心地よさを提供してくれるのであれば全く問題ありません。
しかし、孤独を感じ苦しいのであれば、
まず
「メガネを掛けているかも?」
と疑問を持ち、
いったん、そのメガネを外して、
世の中を見てみる必要があるかもしれません。
しかし、青い世界が嫌とは言いながら、
慣れている世界ですから外すのが怖いですよね?
外したとしても、
やっぱり青い世界だったら嫌だから
外すのが怖い人もいるかもしれませんね?
前置きが長くなりましたが、
A子さんはどのようにして
そのメガネを手放したのでしょうか?
この世界が青くみえるメガネ。
このメガネを掛けると、
「私は誰からも必要とされていない」と見える訳ですね。
そう見えてしまうので孤独を感じてしまう。
実はこのメガネ。
過去に自分自身で掛けてしまったメガネなんです。
ですからA子さんが
どのようにしてこのメガネをかけてしまったのかを
調べるべく潜在意識へのアプローチすると、
(潜在意識とは、意識されない心の領域のこと)
過去にいじめられたいた沢山のお話が出てきたのです。
一番大きく影響していたのが、
小学校低学年の時の記憶です。
転校生だった彼女が受けたいじめは、
このような言葉の仕打ちでした。
「お前なんて、
学校にいてもいなくても関係ねえんだよ。
意味ねえんだよ。必要ねえんだよ」
彼女は、小学生の時に傷ついたこの言葉から、
今の今まで「私は誰からも必要とされていない」という思いを、
ずっと持ち続けていたのです。
世の中が青色に見えるメガネをずっと掛け続けていたんです。
ずっと掛けているで、
そのメガネを掛けていることすら忘れている状態です。
このように、
小さい頃に傷ついた心の記憶が、
大人の私たちの行動に影響を与えることを
インナーチャイルドと言います。
その様は
まるで子供のようだとつけられた名前です。
インナーチャイルドという言葉は、
ヒーリングやスピリチュアルな世界でよく使われている言葉ですが、
私はヒーリングやスピリチュアルの観点からではなく、
心理学や認知という観点から
インナーチャイルドを解決していきます。
青いメガネもその一つ。
小さい頃に傷ついた心の記憶や感情自体が悪影響を及ぼすのではなく、
傷ついた心の記憶から作られた、
青いレンズのメガネが悪影響を及ぼすのです。
「私は誰からも必要とされない」という、
自分のセルフイメージがおもいきり歪んでしまった視点から
世の中を見てしまう心のクセ。
これが一番の原因なのです。
ですからA子さんには、
その歪んでいるメガネを一旦外してもらうことにしました。
さぁ、どのように変化したのでしょう?
あ、、、ん?
やられた!!!
何を信じていたんだろう?
「お前なんて、
学校にいてもいなくても関係ねえんだよ。
意味ねえんだよ。必要ねえんだよ」
これって、
私をいじめるためにいじめっ子が使った言葉で、
これを真に受けて信じることなかったんだ、、、、涙
私、、、、なんでこれを信じていたんだろう?
私って、無邪気で元気な人ですよね!!
このような気付きが一瞬にして起こったのです。
メガネが外れたので、
もう世の中は青い世界には見えません。
クセで昔のメガネを掛けようとしますが、
掛けようとするときに、
それが必要かな?と、メガネの世界が現実ではないことに
すぐ気付くようになったのです。
現在A子さんは、
「誰からも必要とされない」孤独から解放され、
楽しい仲間がいるお花屋で楽しく働いています。
本当の景色(認知)を歪めてしまっているそのメガネを、簡単なワークをしながら外してみませんか?
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